2011年9月アーカイブ

こんにちは。

カメレオンオパール加工の後半です。前半からずいぶん御無沙汰してしまいました、、、
今回は枠の加工のお話です。

御要望としては

①オパールを少し斜めから見ると、三角の霜柱が立っているかのような立体的な光り方をする向きがあり、これを生かしたい。

②枠の色を、シルバー系かゴールド系のどちらにするか悩み中。

③石が茶色で地味目なので、石が枠負けしない様なシンプルなデザイン。

④使用するのが10年位先かもしれないので、変色を避けたい。

との事でした。

お客様の御要望を聞きつつ、文章だけでは伝わり難いのでお好みのデザインの写真を幾つか送っていただきました。

そしてその中から、覆輪タイプをお勧めしました。

この石は、断面がころっと丸い感じの形状でガードルも無いので、4本爪のタイプだとかなり爪が長くなってしまい見た目がごつくなりそうでお勧めしませんでした。
構造上爪が必要なら裏爪に。

②金色、銀色の色比べが出来る適当な枠が無かったので、ネックレスチェーンで代用しました。

当社は加工の工場で、店舗等はありません。お客様からの受注発注で製品を作るので、作ったものは全て納品してしまい、手元には品物が残らないのですね、、、なので、お恥ずかしいながらチェーンで代用させていただきました。

 

 

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③石が地味目なので、思い切って華美なデザインで華やかにするのも良いかも、、、といろいろお考えでしたので、華やかなデザインとシンプルなデザイン、代表的なモチーフで参考提案いたしました。

opa7.jpgopa8.jpgopa9.jpgopa10.jpgopa11.jpg

使用するのが何年か先、という事も有り、流行に左右されないシンプルなデザインで進める事になりました。


④変色に関しては、メッキをかけた方が変色し難いのですが、問題が色々、、、

K18WGの場合枠にメッキをかけます。通常爪留めの場合枠に石を留めてからメッキをかけますがオパールはメッキの溶液や温度で変質してしまう為メッキがかけられません。
メッキをかけてから爪を倒すと、メッキが割れてしまいます。

又、手作りの場合パーツをロウ剤(地金より低温で溶ける貴金属)でつなぎます。このロウ剤も元の地金と微妙に色が違うためメッキの必要が有ります。

以上の事から
 K18YGを御希望の場合、接着留めか、裏で爪留め。
 K18WGを御希望の場合、接着留め。
になるとお話しました。

接着の場合は経年変化で黄色くなりやすいので、接着は出来るだけ避けたほうが良い、②の地金の色も検討した結果、地金はK18YGにし、裏爪で見え難いところでロウ付け。爪付近にごく少量紫外線硬化の接着剤を使用となりました。

色々検討した結果、ゴールド色で、シンプルデザイン、覆輪裏爪となりました。
これらを踏まえ、ご提案したデザインがこちら。

 opa12.jpgopa13.jpg

 通常はサンプル枠は作りません。デザイン画のみで本製作します。
彫金職人が石を気に入り気分が乗った為、いつの間にか作っていました。
職人いわく「色々考えたり、口で説明するより作ったほうが早くて、わかりやすいでしょ」と。
まあ、その通りですが、お客様が気に入らなかったらどうするの、、、なんて思ってしまいました。

思い入れと熱意が伝わったのか、幸いにもお客様が気に入ってくれました。

ただ、石のセッティング方向をもう少し検討したい、との事でしたのでパターン違いをデザイン画にてご提案しました。

opa14-1.jpg

 

枠と石のバランスも、石の遊色の出方も、原案の方が適しているとの結論に達し、変更なしで製作となりました。

 

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 opa17.jpgopa18.jpg

 
如何ですか?撮影技術が無いのが残念でお恥ずかしいです、、、

製作期間は、なんと6ヶ月。

通常は石の加工2週間、枠の加工2週間、計1ヶ月程度の納期で加工が進んでいきますが、今回はデザインを起こす時間をたっぷりいただきました。

時間を掛けただけはある仕上がりと自負しております。
長い間、じっくりお付き合いいただいた客様に感謝しております。有難うございました。
 

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