2011年12月アーカイブ

加工のお話 念珠

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こんにちは。

あっという間に一年が過ぎますね。あと何日かで新年です。びっくりです。


今年を締めくくるのは念珠加工のご紹介です。念珠って何だか気が引きしまる感じがしませんか?

 

では、本題。石の加工は私がしていますが、念珠等組む加工は別の者がしております。roz1.jpg

 

水晶、茶水晶各1本、計2本のネックレスをお預かりしました。
当社では切子玉と呼んでいる、丸いファセットカット玉のグラデーションネックレスです。

このネックレス1本毎から、片手念珠と念珠ブレスレットを1本づつ作りたいという御依頼です。

ネックレスを念珠にリフォームする場合、一番心配なのは穴の太さです。

ネックレスはワイヤーが通っている事が多く、穴の太さは1.0ミリ前後が多いです。
しかし、念珠の場合は1.2ミリ以上ないと紐が通りません。

穴が細い場合は穴を広げる加工をするか、紐以外のテグスやワイヤー等細い物を通します。

穴を太くあけ直すと、加工した穴の中は曇りガラスのように白っぽく濁ります。
不透明石なら内部は分らないのですが、水晶等透明石は曇りがはっきりと見えてしまいます。

今回は幸運にもギリギリ紐が通ました。

ネックレスの中心部分(玉が大きい部分)を念珠に、金具側(玉が小さい部分)を腕輪念珠にします。

 

 

 

念珠加工。roz2.jpg
先ず天玉、親玉、ボサを足し紐を通します。
天玉は少し小さな玉2個、親玉はT字に穴があいた大きい玉、ボサは親玉の下に付くパーツで溝が2本入っています。

今回は2本とも水晶の道具(天、親、ボサ、つゆ等)にしました。
お好みにより同じ種類の石を使ったり、ポイントとして違う種類の石を使ったりします。
当社では各石種道具を取り揃えております。
紐も主玉(メインになる玉)に合わせたり、道具に合わせたり、全く違う色にしたり、いろいろ組み合わせができます。。

房や梵天を付ける部分まで紐を編み込みます。

この編み込み作業は企業秘密なのです!!
専用の編み台があってこれもお見せできません。
加工紹介なのにすみません、、、
編んでいる根元だけ少~しご紹介を。

roz-4n.jpg

思い出してみると、石の加工も機材入り加工中の写真をお見せしていませんでした。
これも多少の企業秘密が有りますが、私が加工しながら写真が取れない為です。

 

さて、途中経過を省き仕上がりです。
今回はかがり梵天を付けました。

 roz8.jpg

房は何種類かあり、糸が集まった昔から良く有る房と、写真のかがり梵天、この2種類が合体した花かがり梵天等あります。

色もいろいろあり、どの房を使うかで印象が違いますね。
使う用途で形、色を選びます。
ちなみに私は、かわいいという理由で赤白や紫の2色かがリ梵天で念珠を作りました。

 

腕輪念珠加工。
天玉、親玉、ボサを足すのは念珠と同じです。
ゴム紐を通し編みます。
ゴムブレスの念珠版ですね。

roz9.jpg

4本仕上がりました。茶水晶の腕輪念珠だけ小さい画像しか残っていませんでした。サイズ間違えて保存しちゃったみたいです、、、
如何ですか?

roz6.jpgroz5.jpgroz7.jpgroz10.gif

使わなくなった御自身のネックレスを使ったり、お母様の形見の真珠のネックレスを念珠に等の御依頼が良く有ります。
リフォームして何時までも使い続けられるのは良いですよね。

加工のお話 ルビー

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こんにちは。
あっという間に冬ですね。
そして、年末ですね。

秋の話題が無いまま、クリスマスシーズンに突入してしまいました。
今回は、クリスマスカラーの赤い石、ルビーのお話です。
今日は12/9。クリスマスが終わる前にアップ出切るだろうか、、、

「1センチ位のルビーの原石を、最大限生かしてファセットカットルースにしたい」という御依頼です。

お預かりした石は濃い赤色で、更にぷっくり厚みが有ったので、内部の状況がわかり難いものでした。

rub1.jpg

ルビーは加工中の摩擦熱が高温になるので、クラックが有ると割れ易くなります。
また、クラックやインクルージョンには研磨剤が入り込み易く、一度研磨剤が入り込むと取れにくいです。
研磨剤が茶色い為、この汚れが目立って綺麗では有りません。

内部の状況が分らない以上、上記の様な危険度が判断し辛かったのですが、危険の回避、カット形状等含めお任せいただけると言う事になりました。


話は脱線しますが、普段メールで加工のお問い合わせをいただくと、私はこれでもかと言う位危険性のお話をします。
やり取りをしたお客様には、「仕事請けたくないんじゃないか」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

いえいえ、仕事は1つでも多く頂きたいです。
しかし、世界に1つだけの大切な宝石です。気軽にはお受けできません。

あらゆる危険性が有る中加工して、実際使用できないような破損が生じるのは稀です。
初めから割れる可能性が高く加工を勧めない石を、どうしてもと頼まれ加工し、やっぱり割れたと言う事は有ります。
それ以外で、破損したことはほとんど有りません。1~2%程度でしょうか。

よくお客様から、どの位の確立で割れますか?とお問い合わせをいただきます。
当社での破損率が少なくても、お客様にとっては0%か100%ですから返答に困ります。
何分、一つとして同じ石は有りません、同じ組成の石でも性質は其々、多分大丈夫であろうという予想でしかお話できません。
なので、絶対割れては困る場合は加工をお断りしています。

話を戻して、仕上がり写真です。

rub2.jpgrub3.jpgrub4.jpg

インクルージョン、クラック共にそこそこ多かったのですが、割れずに仕上がりました。
表面への影響も少なく、内包物が多い割りに綺麗に仕上がっております。

内包物が多くても白濁したような感じではなく、光が入るととても良い赤い発色となりました。


その後、プラチナでカゴの様な枠を巻きたいと御依頼がありました。
御希望のデザインの写真を送って頂いたので、これに沿って作成しました。

rub5.jpgrub7.jpg

シンプルな枠で、ルビーにとって光が全面から入る良い形状になりました。
通常ルビーをこのような形状に加工することは無いので、非常に個性的な、これこそオーダーメイドの醍醐味、という品物に仕上がっております。

私も自分用に作りたいなぁ、、、
でも、このサイズの色の良いルビー原石の入手が難しいなぁ、、、

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