加工のお話 ルビー

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こんにちは。
あっという間に冬ですね。
そして、年末ですね。

秋の話題が無いまま、クリスマスシーズンに突入してしまいました。
今回は、クリスマスカラーの赤い石、ルビーのお話です。
今日は12/9。クリスマスが終わる前にアップ出切るだろうか、、、

「1センチ位のルビーの原石を、最大限生かしてファセットカットルースにしたい」という御依頼です。

お預かりした石は濃い赤色で、更にぷっくり厚みが有ったので、内部の状況がわかり難いものでした。

rub1.jpg

ルビーは加工中の摩擦熱が高温になるので、クラックが有ると割れ易くなります。
また、クラックやインクルージョンには研磨剤が入り込み易く、一度研磨剤が入り込むと取れにくいです。
研磨剤が茶色い為、この汚れが目立って綺麗では有りません。

内部の状況が分らない以上、上記の様な危険度が判断し辛かったのですが、危険の回避、カット形状等含めお任せいただけると言う事になりました。


話は脱線しますが、普段メールで加工のお問い合わせをいただくと、私はこれでもかと言う位危険性のお話をします。
やり取りをしたお客様には、「仕事請けたくないんじゃないか」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

いえいえ、仕事は1つでも多く頂きたいです。
しかし、世界に1つだけの大切な宝石です。気軽にはお受けできません。

あらゆる危険性が有る中加工して、実際使用できないような破損が生じるのは稀です。
初めから割れる可能性が高く加工を勧めない石を、どうしてもと頼まれ加工し、やっぱり割れたと言う事は有ります。
それ以外で、破損したことはほとんど有りません。1~2%程度でしょうか。

よくお客様から、どの位の確立で割れますか?とお問い合わせをいただきます。
当社での破損率が少なくても、お客様にとっては0%か100%ですから返答に困ります。
何分、一つとして同じ石は有りません、同じ組成の石でも性質は其々、多分大丈夫であろうという予想でしかお話できません。
なので、絶対割れては困る場合は加工をお断りしています。

話を戻して、仕上がり写真です。

rub2.jpgrub3.jpgrub4.jpg

インクルージョン、クラック共にそこそこ多かったのですが、割れずに仕上がりました。
表面への影響も少なく、内包物が多い割りに綺麗に仕上がっております。

内包物が多くても白濁したような感じではなく、光が入るととても良い赤い発色となりました。


その後、プラチナでカゴの様な枠を巻きたいと御依頼がありました。
御希望のデザインの写真を送って頂いたので、これに沿って作成しました。

rub5.jpgrub7.jpg

シンプルな枠で、ルビーにとって光が全面から入る良い形状になりました。
通常ルビーをこのような形状に加工することは無いので、非常に個性的な、これこそオーダーメイドの醍醐味、という品物に仕上がっております。

私も自分用に作りたいなぁ、、、
でも、このサイズの色の良いルビー原石の入手が難しいなぁ、、、

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このページは、chisaが2011年12月12日 16:59に書いたブログ記事です。

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