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深刻な日本国内の宝石研磨の現状について

昔は、甲府だけでも宝石の研磨職人が2,000人以上いた時代がありました。しかし近年の円高等の経済状況、東南アジア各国等の低価格競争の激化、後継者不足等の問題により、甲府だけではなく日本国内を含めても、研磨職人の減少に歯止めがかからず今後の状況が非常に危惧されます。
 それは,宝飾品に使うルース(裸石)ばかりでなく御念珠等の特殊な製品の製作や修理も不可能という事になりありとあらゆる宝石製品に影響が出てくる事になります。
 国内の職人ならではの感性によって加工された日本独自のデザインの物が比較的安く大量に品質の良い物が作れなくなってしまうのです。
 各種裸石、水晶彫刻品、アクセサリー等は、安価な輸入品とは比較にならない位に綺麗に仕上がり又、修理加工などもやり易いという特徴があります。海外製品(特に東南アジアの割安感のある品物)は、良くも悪くも値段なりのアバウトな製品が多いのが一般的です。
 残念な話なのですが、以前輸出対象として日本国内で加工された、多くの水晶彫刻品等(仏像や観音像)を欧米では中国製として販売されたりしていた時代もあったのです。ただし、仕上りひとつ(水晶彫刻の表情など)をとっても、海外製のものと国内製の物では、はっきりと違いがわかります。その違いがわかっていただく方にお使いいただければ幸いです。
 また日本の宝飾業界も海外からの製品に頼ることが多くなり、宝石のアフター・メンテナンスを誰がしていくのかという深刻な問題も出てきました。規格サイズ石は、その時点で修理は石交換という事で対応できますが、デザイン物の製品は石が割れたり、駄目になってしまったら修理も効かないという事になってしまうのです。修理をする場合も海外の工場に出していくということになります。その時のコストや時間は莫大なものになります。
(修理するより新しく買った方が安く なるという事になりかねない)
 無傷で、欠点がないものとお客様からよくリクエストがありますが、諸外国では宝石は地球上で自然に作られた物であるがゆえに、内包物等があるほうが、天然石の証拠だともいわれ珍重されています。 宝石自体がよく宣伝でも言われるように地球からの贈り物と言われているように、天然で産出される宝石は通常、内キズや内包物はつき物なのです。その内キズや内包物が宝石の個性となり、いいようのないその石オリジナルの個性になる場合が多いのです。
 その石独特の個性を十二分にも発揮させことが出来るのが宝石研磨職人なのです。それゆえ、一人前の宝石研磨職人になるには、最低でも十年以上の年数が必要になります。
 弊社は、〔大量な物又は、価格重視の商品においては海外工場で加工〕、〔品質重視の製品等、又は修理及び、少量品及び短納期の商品については自社工場で加工〕というように商品により最適な加工を行うようにしております。

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